僕のクラスにAhmetという男の子が転入してきた。その子は言葉を話さず皆の輪に入ろうとしないため、色々なうわさがクラス中に飛び交うようになる。でも彼には訳があって・・・
最初は少し退屈かな?と思いながら読んでいたけれど、Ahmetがシリアからの難民だと知った主人公が彼にプレゼントするザクロを探しに母親と出かける所あたりから段々と面白くなってきました。
お母さんが子供の疑問に親身になって答え関わってくれていて、9歳の主人公も自分に何ができるかを考えて実行していきます。
難民問題について考えるきっかけを与えてくれる本ですね。
出てくる大人のほとんどが子供に親切ですが、難民問題が深刻な部分もあるだけにこのぐらいの方が作品のバランスがとれていてよい気がしました。