多読を始めるとよく見かける用語にGRとYLがありますが、この二つは覚えておいても良いと思うので解説します。
GR(Geaded Readers)とは
特に多読初期にお世話になるGR。
少ない語彙でも楽しめるので、英語の本を読むのに慣れるには力強い味方です。
GR(Geaded Readers)とは、英語が母語でない英語学習者のための英語の本のこと。
決められた語彙のみで文章が考えられていて、starterレベルとレベル1~レベル6の合計7レベルで構成されています。
代表的なのはペンギンリーダース(PGR)や、オックスフォード・ブックワームス(OBW)でしょうか。
Penguin Readers (Pearson English Readers) | 語彙200語から3000語の7レベル | 種類が多くてバラエティに富んでいる。当たり外れが多め? |
Oxford Bookworms | 語彙250語から2500語の7レベル | 古典文学が元になっているものが多い。重厚な表紙 |
Cambridge English Readers | 語彙250語から3800語の7レベル | 書き下いろしのオリジナルストーリー |
私の場合、初期にある程度集中して使用した後は、ちょっと控えめな使い方でした。
語彙や語法が制限されているので読みやすさがある半面、制限ゆえに物語がさっぱりしすぎるというか,
物足りないと思える事も・・・・。
「そろそろレベルを上げてみようと思うけれど、いけるかな?」なんていう時にまずGRでチャレンジして、
それで児童書にうつっていました。
もちろん、GRのほうが読みやすくて好き!という方もいらっしゃるので、
自分で合うものを探してみるのがいいと思います。
以下に一例を。語彙400語のみで書かれているレベル1のGRです。
YL(読みやすさレベル)とは
英語学習者にとっての洋書の読みやすさを0.0から9.9までの数値で表したもの。
YLは数字が小さいほど読みやすく、大きくなるほど難易度は上がります。
基本的にはGR(Graded Readers)のレベルと連動します。
- レベル0(語彙250語レベルまで または1500語以内の読み物)
- レベル1(語彙500語レベルまで または 3000語以内の読み物)
- レベル2(語彙800語レベルまで または 5000語以内の読み物)
- レベル3(語彙1300語レベルまで または1万語以内の読み物)
- レベル4(語彙2000語レベルまで)
- レベル5(語彙2800語レベルまで)
- レベル6以上(語彙3000語以上)
たとえば、YL1.1~1.9までをレベル1の本、などと言いますが、
洋書の読みやすさには個人差があって、興味のあるジャンルや好きな作品だとより読みやすく感じるし、
YLが低くても不思議と解りにくいものもあります。
以前はブックガイドなどがあったのですが、2013年の改訂第4版から後がでていないのがちょっと残念。
古めではありますが、ロングセラーの本も多数収録されているので今でも参考にはなると思います。