クリスマスのプレゼントとして男の子の家にやってきたビロード製のウサギは、自分が本物のように精巧な作りなら良かったのにと考えます。
おもちゃの中でも古株の、皮の馬は答えます。
「ほんものっていうのは、体のつくりのことじゃないんだ。ボロボロになっても、心から愛されたものが ほんものになるんだよ。」
ウサギはやがて男の子のお気に入りになりました。
そして・・・別れがやってきます。
悲しくも美しい話。”Real”の意味が深いです。
古くなって捨てられたウサギが、男の子を想って涙を流す場面では私まで涙が出そうでした。時間をおいてぜひまた読んでみたい!
初版は1922年なのですが、長きにわたって読み継がれてきただけありますね。
長いお話ではないので 手に取りやすい所もいいです。