【英語多読】YL4のおすすめ The Invention of Hugo Cabret

  • URLをコピーしました!

読みやすさレベル4.3 総語数 26,857

第2次大戦前のパリ。父を失くし孤児となったHugoは、駅で時計の保守点検を行う伯父の所に引き取られた。
父が形見として残したのは自動筆記人形のスケッチだった。博物館の屋根裏部屋にあった人形を修理しようとして父が描いたものだ。Hugoはその人形をひきとり、スケッチを参考に直そうと試みる。
ある日 駅にあるおもちゃ店から万引きしようとしたHugoは、店主である老人に見つかり、ポケットに入れていた形見のスケッチを取り上げられてしまう。必死で返してもらおうとするが老人は聞き入れない。でも老人はこの絵について何か知っているようで…。

2008年のCaldecott賞受賞、総語数2万6千語を越える絵本。

なかなかインパクトがある作品で、まずはそのボリュームに驚きます。

自宅に届いた時、間違って辞書が届いたのかと思ったくらい…500ページ以上あるんですよ。

このボリュームにびっくりしてしまい半年くらい積ん読状態だったんですが、一旦読みだしたら止まらなくなりました。

そして今までの絵本の常識を覆す体裁!

普通の絵本だとまず絵があってそこに文字が添えられるという形がほとんどだと思うのですが、この作品では絵と文章は独立していて、絵から文章へ、そして絵へと、まるでリレーのように物語を紡いでゆくのです。

絵の部分はまるで映画のように雄弁。

作者は最初、小説として書き始めたそうですが、この体裁に変えて正解だったと思います。

物語としては 謎が少しずつ明らかになってゆく中盤あたりが一番面白くて、ハラハラしながらも惹きつけられました。

終盤は物語が弱まっちゃったかなという気もしますが、全体としてはすごく楽しめました。

実話からインスパイアされて出来たお話というところもいいですね。

YLは4.3となっていたけれど、これは高めかな~。

もう少し文章は平易で YL3台でもいけるんじゃないかと思いました。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次