少年はある日 自宅の玄関前で、寂しげにしている一匹のペンギンを見つけます。遺失物係に届けてもペンギンを探している人はいませんでした。誰に聞いてもわからないので、少年はボートを作り故郷の南極に連れて行ってあげようと考えます。長い旅の末やっと南極に着き少年は喜びますが、なぜかペンギンは黙っています。流氷の上に押し上げてやると、悲しそうな顔をするのでした。
ペンギンの動作や佇まいが妙に可愛らしいです。うつむき加減の表情がたまりません。
しゃべるわけではないのに、妙に惹かれてしまいました。
ペンギンが悲しげな本当の理由は・・・。
あったかくてちょっと切なくて、また手に取りたいなと思いました。大好きな絵本です。