【英語多読_YL7】The Ruby in the Smoke: A Sally Lockhart Mystery

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読みやすさレベル7~7.5 総語数 58,628

1872年の英国。
父を海難事故で亡くし天涯孤独になってしまった16歳のSallyは奇妙な手紙を受け取ります。父の商売仲間を尋ねてその手紙に書かれていたある言葉を口に出したとたん、彼は恐怖の表情を浮かべて倒れ、死んでしまうのでした。Sallyは父の死の謎と行方不明のルビーを探すため行動を起こすのですが…。

ヴィクトリア時代の背景と、私にとっては難しい語彙でなかなか物語のイメージがつかめず 中盤まで難航。

後半になるにつれて主人公Sallyの自立心ある態度がかっこ良くなってきました。

16歳なのに大人顔負けの所があって頼もしい!

父親が、娘に一人でも生きていけるよう色々な知識を与えたのが大きいのでしょうか。

Sallyが身を守るために古い拳銃(ちゃんと機能するか解らない)を手に入れ、試し撃ちをしようと構えながら

「もしこの銃が暴発したら私の右腕はなくなる…」と思いながら引き金を引くところはドキドキしてしまいました。

終盤は意外な真実・息詰まる展開が畳みかけるようにやってきて最後はのめりこんで読む事が出来ました。面白かった~。

私は話にぐいぐい引っ張られている時、文面(文字)を読んでいるのを忘れて情景が直接頭に浮かぶような感覚にとらわれるんですが、これを体感。

当時 未婚の女性が就ける職業といえばメイド か ガヴァネス(家庭教師)しかなく、結婚して家庭に入るのが当たり前。

女性の権利がほとんど認められていなかった時代にSallyは父から学んだ会計学の知識と銃器の扱い方を元に、自立への道を進み始めます。

真実を手に入れるため、悲しみと怖さに涙を流しながらも困難に立ち向かう姿がかっこいい!

1巻で話のきりがつくから独立した話としても読む事ができますが、3部作のうちの1巻目なので続きを手に取りたくなりました。

この辺りのレベルを読みなれていけば、もう少し楽になってくるかなぁ。

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