魔法省はVoldemort復活を信用せず、新聞にも批判され周りから孤立していくHarry。一方Hogwartsは魔法省の管理下に置かれ徐々に締め付けが厳しくなっていった。やがてHarryの額の傷が痛み始め、繰り返し不思議な夢を見るようになる。
Harryが苛立ち人に食って掛かる場面が結構あってやけにイライラしているなあ・・・と思っていたけれど、周りから理解されづらい状況なのに加え彼も15歳。思春期に入っていることによる心の揺れもきっとあるのでしょう。
キャラクターが巻を重ねるごとに1歳年を取っていくので、例えば1巻ではこれといった活躍もなくドジな感じだったNevilleがたくましくなってきていたり、成長ぶりを感じられるのもよかった。
心に残ったのは終盤の鏡のシーンからLunaとの会話までのエピソード。失われたものが戻らないと思い知るHarryにかけられた小さな光。救いもあり、でも切なく…。
1冊で20万語越えの大作でしたが明らかになった事、さらに深まる謎もあって語数だけでなくしっかり組み立てられた物語だと感じました。
今までの巻の中で一番好きかも。