誕生日に祖父から犬を貰うのを楽しみにしていたBenは、実際のプレゼントが額縁に入った犬の刺繍だったことにショックを受けます。やがてその刺繍に描かれた犬が「まぼろしの犬」としてBenの目の前に現れます。
Tom’s Midnight Gardenの作者、Philippa Pearceの作品。
まぼろしの犬が理想の犬となっていったBenは本当の犬を飼える事になった時、受け入れを拒んでしまうのです。
葛藤ののちに現実の犬を受け入れられるようになるまでのお話。
主人公のBenは無口で内向的、空想の世界にひたりがちな少年です。
今まであまり読んだことのないタイプの主人公で興味深くはあったものの 、YL6台の一般PBより難しく感じました。
高いYLに読みなれていたらもっと味わい深く読めたかも…。