クリスマス・イブ。7歳のBrianは、母親、兄と一緒にNYのロックフェラーセンターへクリスマス・ツリーを見に訪れた。ところが一人の女が、母親が落としてしまった財布をこっそり拾い立ち去るのを目撃する。その財布には入院しているお父さんに渡すためのお守りのコインが入っているのに!
Brianは思わずその女を尾行し住まいを確認しようとするが、アパートで待ち構えていたのは女の兄弟で殺人犯のJimmyだった。脱獄し高飛びする金をせびる為に・・・。
児童書も好きだけれど、一度大人向けのそんなに難しくない本を読んでみたいと思い、手に取りました。
最初の数ページを読んで話の概略がつかめてきた後に気づいたのですが、何か今まで読んできた本と読み心地が違うのです。
何でだろうと思ったら平易な単語が一杯てでくるんですね。
YL4、5~の児童書の方が語彙レベル高いといいましょうか。
そのせいか、時々GRを読んでいるような気持ちになったりして。
一般の洋書を読まれる方が「YL高めの児童書より読みやすいものがある」と書かれているのを何回か見かけたことがあって半信半疑だったんたけれど、こういう本の事か・・・。
たまに複雑な構文(私にとっては)が出てきて「あれ?」となることもあるものの、基本的に読みやすいです。
基本的な単語が多いから「こういう言い方ができるんだ!」って参考になりました。
一方、知っている単語ばかりなのに文単位でみると意味がつかみ難い部分があり、こういうのをもっと読まないとな・・・。
Brianが事件に巻き込まれた前半は 今まで読んできた児童書のように比較的閉じた空間で語られる話なのかな?と思っていました。
でもそうではなく中盤になっても新しい登場人物が増えていき利害関係の異なる人々の思惑が重なって、面白い。
こういう所は流石大人向け。
総語数少なめだし、初の一般向け洋書としてもお薦めです。