【英語多読】YL5~6のおすすめ Vicky Angel

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読みやすさレベル5.1  総語数 37,424

Vickyは学校で人気の女の子。Jadeは彼女とは幼稚園からの大親友ですが、Vickyの影のような存在です。ある日VickyはJadeの目の前で交通事故にあい死んでしまいます。ところがJadeのもとに幽霊となって戻ってきて・・・

読み終わったときには心にずしっと残るものがありました。

Jacqueline Wilson は少し重い作品イメージがある作家でしたが、ただそれだけではないなと(もし重いだけなら こんなにメジャーな作家にはならなかったでしょうし)。

単純なHappy endではないものの、Jadeならこれからも乗り越えていけると思えました。

VickyはJadeの交友関係にまで干渉を始め、新しい環境になじんでいこうとするJadeを束縛します。

嬉しかったはずのVickyの存在が徐々につらくなっていく・・。

カウンセリングを受け、反対にVickyをコントロールしていくJade。

このシーンがすごく切なかった。でもそうするしかないのですよね、つらいけれど。

そして最後のVickyの言葉。彼女がなぜJadeにくっついて回ったのか、それが解ったような気もしました。

これを伝える為にいってしまわずに残っていたのではないかな。

最初は「親友なのになんでこんなに邪魔をするのか」と腹立たしく思いましたが、今になって考えると強制的に人生を終了させられ、置いてけぼりにされたVickyの苛立ちもちょっと解る。

きっと彼女も苦しんでいたんだろうなぁ。

色々な感情がわいてくる作品で、子供の本とだけしてしまうのはもったいない気がします。

すべてを解決してしまわないラストの迎え方も印象的でした。

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