1950年代のイギリス。
“Borrowers”とは、人間に見られるのを大変恐れながらも人家の床下に住み、人から生活用品を「借りて」暮らしている小人たちの事です。Borrowersのアリエッティは13歳、そろそろ借りに行く事が出来る年頃になりました。父親について実地訓練を受ける事にしますが、その最中、9歳の人間の少年に姿を見られてしまいます。
スタジオジブリのアニメ「借りぐらしのアリエッティ」の原作です。
アニメでは舞台が2010年の日本だそそうですが、原作の舞台は1950年代のイギリス。
淡々系の話かなと思いきや、実地訓練のあたりからグッと楽しくなりました!
特に好きなのはアリエッティと少年が最初に出会うシーンと、少年がBorrowers達の家を突然訪問するシーン。
皆それぞれに大真面目なんでしょうが、それがもうなんだか可笑しくって。
少年がいきなり自宅を訪問、怖くて逃げ出したいんだけど、寝巻の背中にあたっているツギを見られるのが恥ずかしくて動けないアリエッティのお母さんとか。
チャーミングで愛すべきキャラクターたちなので、場面から消えると寂しいくらいでしたよ。
この物語の雰囲気、好きですね。
原作を読んでからジブリ映画の方も見てみたのですが、なんというか全体的に物語が重くなってしまったみたい。
大好きだった原作ののチャーミングさ(アリエッティと少年の、お互い大真面目なのに楽しい会話とか)は残してほしかったなぁ。ちょっと残念でした。
The Borrowers 2-in-1 (English Edition)