父が遺した帽子屋を切り盛りするソフィーは三姉妹の長女。妹達は独立してわが道をいってしまい、取り残されたような気分で日々を過ごしていました。
ある日 店を訪れた魔女に因縁をつけられ、90歳の老婆にされたソフィーは人知れず家を出る事に。魔法使いハウルの城で暮らす事になりますが…。
スタジオジブリにより映画化された作品の原作。
映画版と似ているようで結構違うのですね。
最初こそ映画とそう変わらないものの、そこからだんだん離れていくせいか中盤が読みにくく感じました。
でも後半、Howl達が花屋を開店する辺りから後がなんだか好きで、このあたりの細かい描写は楽しかったです。
映画と比べると謎めいた感じはそれ程しないハウル、怒りっぽくてタフなソフィー、最初は不気味だったのに進むにつれて可愛らしく見えてくるカルシファー、全ての謎が明かされて読み終わった後はほっこりする読後感でした。
もっと読む力をつけてもう一度読み直してみたいな。
映画版も好きだけど、読了してみると小説、いいですね。